乳幼児とアレルギー


知り合いの方にアレルギーの専門書を貸していただきました。カナダの出版社のBABES CHILDREN&FOOD ALLERGY Education resource という本です。月齢別に何を与えればいいのかが分かりやすくまとめてありました。また、新しい食べ物の紹介の仕方も書いてありました。訳したものをメモ代わりに簡単に書いておきます。日本で一般的な食べ物とは違うし、日本人の食生活と合わないなど批判があるかもしれませんが、とりあえず、参考に。

■与える時期

*与える時期 穀類&シリアル 野菜 果物 牛乳 ナッツ、種、その他
6−9ヶ月 米、キビ、アワ、ヒエ ヤムイモ、サツマイモ、かぼちゃ・ズッキーニなど瓜の類、にんじん、ビーツ、ブロッコリー、ジャガイモ、キャベツ ナシ、桃、バナナ、アプリコット、ネクタリン、ブルーベリー ラム、ターキー 母乳、アレルギー用ミルク
9−12ヶ月 大麦、オーツ麦、ライ麦 アスパラガス、アボカド、カリフラワー、芽キャベツ プラム、プルーン、パイナップル、ブドウ、リンゴ、調理済みクランベリー、レーズン 鶏肉、子牛、牛肉 母乳、アレルギー用ミルク ミルクに含まれるベジタブルオイルを除いてなし
12-24ヶ月 とうもろこし、小麦、他の穀物 グリーンピース、ほうれん草、トマト、セロリ、きゅうり、レタス、玉ねぎ、ニンニク、ライ豆、他の豆類(大豆を含む)生の野菜何でも 柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム)ベリー類(イチゴ、ラズベリー等)メロン、マンゴー、イチジク、ココナッツ、さくらんぼ、生の果物なんでも ハム、豚、魚、卵 プレーンヨーグルト、調整牛乳、ホワイトチーズ、カッテージチーズ 種のオイル(キャノーラ、サンフラワー)
2歳以降 すべて すべて すべて アイスクリームも含むすべて ピーナッツ、ナッツ類、チョコレート、種子

■新しい食材の進め方

目的;許容限界量を増やし、感作を防ぐ為
方法;導入する食べ物を増やしていく

★初めて与える前に

  • 赤ちゃんの頬に食べ物を当て20分待って反応がないか見る。
    • 反応があったら食べ物を与えるのを止める
    • もし赤くならなかったら下唇に当て、20分待って反応があるか見る。
      • 反応があったら食べ物を与えるのを止める
      • 反応がないなら食べ物を与える

 ※頬や唇に反応があった場合2ヶ月はその食物を与えるのを止める

★頬や唇に反応が出なかったら本格的にはじめます

  • 1日目
    • 朝 1/2ティスプーン 4時間待って反応がなければ↓
    • 昼 1ティースプーン 4時間待って反応がなければ↓
    • 夜 2ティースプーン
  • 2日目 遅延反応を観察する為に新しい食べ物は与えない
  • 3日目
    • 朝 2テーブルスプーン 4時間待って反応がなければ↓
    • 昼 1/4カップ 4時間待って反応がなければ↓
    • 夜 赤ちゃんの欲しいだけ与える
  • 4日目 遅延反応を観察する為に新しい食べ物は与えない

4日間拒否反応がない>>その食物は安全だとみなし、食事に加える

期間中拒否反応があった>>止める!それ以上は与えない!!
※少なくともその食物をテストするには2ヶ月待つ
※別の新しい食べ物を試すのは拒否反応の兆候が収まったあと48時間は待つ


■一般的な年齢と食物過敏との関係

  • 0-2歳 卵・牛乳・魚・大豆・ナシ・バナナ
  • 2-7歳 卵・魚・リンゴ・ナシ・プラム・にんじん・セロリ・トマト・ナッツ・スパイス
  • 7歳以上 魚・ナッツ・スパイス・リンゴ・ナシ・プラム・にんじん・セロリ・トマト


BABES CHILDREN&FOOD ALLERGY Education resource
 Janice Joneja,Ph.D.,R.D.N
J.A,Hall Publications
www.hallpublications.com
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