経口免疫療法開始

ついに経口免疫(減感作)療法の入院日。


指定された薬を3日前から飲み、初日は前回と同じ負荷試験を受ける。
軽く診察を受け身長体重測定、採血、プリックテストをやる。


10時過ぎから30分ごとに診察を受けながら少しずつ食べていく。
薬の影響か今回はピーナッツ3グラム分(ピーナッツ入りブドウジュース!)を飲みきった。
入院判断の負荷試験のときは0.325グラムで症状が出て途中で負荷中止になったので驚いた。


匂いが苦手だと言うので鼻をつまみながら→途中からティッシュを鼻に詰めて。
今のところは味は苦手でないらしいので助かる。


同室の子はピーナッツでエピペンを打った苦い経験からか噛むのを嫌がったり、
口に違和感が出る子は牛乳飲むのに苦労していました。



薬の影響かな〜すごいね。などと話していると開始2時間以上たって腹痛、嘔吐体中に
蕁麻疹と症状が出た。


お腹が痛いとトイレしながらウトウトしてトイレから出たらすぐまた寝てしまった。
薬を飲んでも蕁麻疹が広がっていくので注射をする。なんとか収まったものの、
食欲はないと昼食は食べず。夕方には元気になりDS三昧。


2日目からは午前と午後にピーナッツそのままを食べる。
軽い症状(グレード1)や症状なしなら食べる量を増やし、強い症状(グレード3)なら
食べる量を減らしてとして退院後に安全に食べ続けられる量を決定する。


初日の負荷試験で一応3グラム食べられた(症状はひどいが)からと1.5グラムから。
しかし、2日目午前中は食べて1時間後に蕁麻疹が出て、咳き込み、泣くほどの激しい腹痛、
気管が狭まるなど前日よりひどい症状。


吸入、服薬(2種)注射しても収まらずにアドレナリン注射(エピペンと同じ)を太ももに
ブスッと。アドレナリン注射をするとうそのように腹痛も消えた。
注射をしてしばらくすると復活し、TVを見ると余裕が出てきた。良かった。


2日目午後は減らし1グラム→全身に蕁麻疹(グレード2)
3日目午前はまた減り0.7グラム→症状なし
3日目午後は増やしまた1グラム→軽い蕁麻疹(足のみ。グレード1)
4日目午前はG1だったので増え1.25グラム→蕁麻疹(少しだけだが顔、腹、足に出たのでグレード2)
4日目午後は同量の1.25グラム→症状なし
5日目午前(最終)は家で試す量と言うことで減り1グラム→症状なし


ということで、1グラムを毎日とることからスタートです。


入院中は症状が出るたびにこれはグレードいくつで、もう家なら薬のましてください。など
退院後の指示を受ける。もちろん、マニュアルも頂き対処や進め方を教えてもらう。
不安もあるが安全に量を増やしていきたいと思う。


これから先の手順を軽く説明すると、毎日食べ続け量を増やして、3グラム薬を飲みつつでも
無症状で食べる
→薬なしで3グラムを毎日
→食べる回数を徐々に減らし症状が出ないかを確かめる。(二日おき、週に2回、週に1回)
→確認試験、2週間ピーナッツをとらずに、入院で3グラムを食べ症状なし
→その1年後に耐性化確認のための負荷試験(ピーナッツ10グラム)
→症状が出なければ摂取制限が緩和され外でもピーナッツが取れるようになる

また、1・3・6・12ヶ月(以降は6ヶ月毎)の定期検査(血液・プリック)と
1ヵ月ごとの定期受診を受ける。


と、いう感じです。3グラムになるまでは1週間無症状、食べる期間が開くまでは1ヶ月
無症状が条件(他のものはグレード1の症状でも大丈夫だがピーナッツに限って厳しい)
なので先は相当長い。


早くも夕食後薬飲む前に息子が寝てしまったり(起こして飲ませた)様子見のため
早く起こすがなかなか起きなかったりと不安要素もありますが、せっかく機会を頂いたのだし
親子ともども頑張っていつになるのか分かりませんが、ピーナッツを安心して誤食できる!?
日が来ればいいと思います。


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食物アレルギーの症状のグレードについては下記リンク4Pを参照にしてください。
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku03_004.pdf